先日書いた記事「日銀のマイナス金利導入で住宅ローン金利は下がる?借り換えするなら今がいい?」が、そこそこ好評でした。

そこで、便乗してもう1記事書いてみることにしましたので、お時間があればお付き合いください。

なぜ長期金利がマイナスになったのか 

日銀が2016年1月29日に「マイナス金利」を導入すると発表しました。

「マイナス金利ってなに?」というのは、昨日の記事で書いたので説明は省きます。

 

このマイナス金利が導入されるということで、ここ数日、市場がザワザワしているわけですが、昨日(2月9日)、長期金利の指標となっている長期国債(新発10年国債)の利回りが一時、マイナス0.035%まで低下しました。
※2016年2月9日の終値はマイナス0.025%

 

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出典:日本相互証券株式会社

 

このグラフを見ていただけると分かると思うのですが、マイナス金利導入の発表からの下降が半端ないです。

 

なぜこんなに下落したのかというと、今回、マイナス金利を導入する意図のひとつとして、銀行が企業などへの貸出しや投資を促すためのものであるのですが、銀行側からすると「そんな誰でも貸せるわけねぇじゃん」ということで、国債を買おうという動きが出てきたというわけです。

 

では、なぜ銀行は国債を買うのかというと、銀行が日銀へお金を預けているとマイナス0.1%の金利がかかります。つまり、お金を払ってお金を預けるという訳の分からない現象が起こるわけです。

 

それよりも、利回りがマイナス0.01%の国債を買った方が損が少なくて済むという考えのもと、こういった動きが出ています。

それに、国債は相場(値段)が動くものですから、もし仮に購入時より高い値段で売れる状況になれば、国債を売ることで利益を出すということも可能なわけです。

これにプラスして、日銀が国債の買い入れ枠を増やすのではという観測もあり、そうなると債券価格は上がるから買っとけと国債を買い進める投資家の動きも、国債の利回り下落に拍車をかけています。

 

ものすごく簡単にまとめると、現状ではマイナスでも将来的にプラスになるのではという予想があるから国債は買われ続け、その結果、利回りがマイナスになったということです。

住宅ローン金利もグッと下がるの?

といった形で、長期金利がマイナスになったということは、固定金利もグッと下がるのではと期待してしまいますよね。

ただ、どれくらい下がるかというのは未知数なところはあるんです。

 

如何せん、こんな状況になったのは国内でも初めてということもあって、各銀行側の対応にバラつきが出るとも考えられますし…

直近(今月の15日あたり)で翌月の適用金利を発表するのがソニー銀行なんですが、まずそこでどういった動きをするか、というのをひとつの指標にしてもいいかもしれません。

 

ごくまれに「長期金利がマイナスになったから住宅ローンもマイナスになるんじゃ」という人がいるのですが、お金払って住宅ローンを払うなんてこと考えられますかって話です。

まあ、こんな人はまれですけど…

 

というわけで、このあたりのニュースが出てからというもの、銀行への問合せが増えたという話も聞いていますので、借り換えを検討している人は早めの準備をしておいてください。

審査が混んでいれば、融資実行まで1ヶ月とか2ヶ月かかる可能性も考えられますので。

 

以上です。